特集 現代アート:「 アートのブランディング 」
売場づくりにおけるブランディングは、いかにそのブランドの個性や戦略を店頭でビジュアルに映し出せるかということに尽きる。 一流と言われるブランドは、ショップデザイン、マーチャンダイジング、販促、VMD、接客販売に至るまで、ぬかりない組織的計画のもとに、常にブランディングチェックが行われ、最終的にものすごい相乗効果となってブランド「らしさ」を完成させる。 昨今のアートブームの波に乗り、続々と美大卒の若手アーティストが誕生している中、彼らの中には、まだ自分の「らしさ」を固めきれていない人も多いと言う。それは作品を作り続ける過程の中で、日々積み重なっていくものだろうから、仕方のないことだと思う。 知り合いのアーティストが「生きている間に売れたい」と言っていた。笑 そう、彼らにはそれほどたくさんの時間があるわけでもないのだ。となると、アーティストが所属するギャラリーでは、「らしさ」づくりのバックアップをしなければならない。 そもそも、なぜブランディングが必要かと言えば、ブランドファンを作り、売上を上げるには、人々の記憶に明確に残る個性を明らかにする必要があ