新「VPコンテスト」の活用法 2025
- 浅海摩紀
- 6月25日
- 読了時間: 3分

S.Cなどで実施されているVPコンテスト、そろそろ刷新していかないと、様々なテナントさんの声が聞こえてくる。
売上低迷で人件費も削減されている中、正直「VPコンテスト」に参加している場合ではない。。。とか
参加するメリットが感じられない、、、とか、
ディベロッパーの担当者に悪いから、本当は出たくないけど参加している、、、、とか、
何度かコンテストの審査員を経験した当方も、実態は厳しいという印象は否めない。
よく言うたとえ話に、健康になる為にマラソンをするのに、いつしかマラソンが目的となり、体を壊す人がいる。それと同じで、VPコンテストが当初の目的を達成する為のツールとなっていない気がする。
そもそもVPコンテストの目的は、全国のS.CでVMDの技術を競い合い、優勝者には景品が与えられ、なおかつプロのVMD講師からアドバイスがもらえる、これにより、テナントさんたちがVMDへの意識や興味を高め、S.C全体が活気あふれる魅力的な売り場になることだ。
テナントさんたちが、コンテストへの参加を躊躇する理由としては、上述の声に代表されるが、当方としては、以下の原因も考えられる。
①参加店舗のVMD力に開きがある
社内にVMD組織が存在する全国展開のアパレルショップと、VMDについて社内教育のない小さな雑貨屋さん、サービス店などが同条件で参加する為、前者は競争意識が削がれるし、後者はVPの意味さえ判らずに、店内のディスプレイを投稿してしまう。
②審査員のVMD力
これもテナントさんからのこぼれ話からで、「VMD知識はあっても、実際にVMDができない審査員からのコメントは役に立たない」「何を言われているのかよく判らない」などなど(汗)。。。
③参加メリットが低い
忙しい中参加するには、景品が微妙だったり、投稿の方法がよく判らないとか、面倒だとか、、、いずれにしろ、コンテストの成果への期待、興味が薄いようだ。
VMDを生業としている当方としては、VPコンテストの改善策を提案したいと思う。
原因①については、ランク別のコンテスト開催は、店舗のランク分け自体に問題があり、解決不可。
原因②については、コンテストにテネントの投票制を設け、最終的にVMD講師とディベロッパーで入賞者を決める。その際、人気の高い知名度の高いVMD講師を招き入れ、メディアに対してもオープンなイベントにしていくことで参加意欲を仰ぐ。コンテスト自体のレベルを上げていく試みだ。
③参加メリットについては、景品などではなく、自店VPの実力評価をより確かな方法で検証できる特典として、期間限定「AIカメラによるVP効果無料検証」などどうだろうか?
既にAIカメラを設置し、客の行動分析を自社で行なっているブランドは別だが、自分のつくったVPによる「立ち止まり率」「入店率」「買上率」が正確に理解できたら、それこそやる気が出ると言うものだ。場合によっては、上位ランキング店舗同士で、最終審査でこれらのデータを競いあってもいい。面白そう!!
VPコンテストもDXへの進化を遂げよう!!
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