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【 VPコンテスト 】の活用法

更新日:2023年12月12日





S.Cなどで催されるテナント参加型のVPコンテストは、アパレルだけでなく、食品、雑貨、飲食店、携帯ショップなどのサービス店など幅広い業種が参加されます。

コンテストはディベロッパーが店毎の売場づくりに対する意識を上げ、館全体のVMDレベルを上げていくことを主な目的とし、また社内にVMD機能を持たないブランドへのVMD教育をサポートすることもテナント側として大切な役割と考えられていると思います。正直、コンテストへの参加率にお悩みのディベロッパーが多く、積極的に参加されるテナントは一部のようです。


実際の参加作品を見てみると、残念ながら売上を上げるための施策に基づくVP=Visual Presentationと呼べる写真を投稿されているブランドはほんの一握りです。ほとんどの作品が店内一部の小さなディスプレイを投稿されているケースが多く見受けられます。


そんな中、今回お仕事させていただいたS.Cは、これらの課題を改善するためのステップを踏まれていました。それは【 VMD研修】実施後に【VPコンテスト】を開催されたのです。それもVMD研修は、「アパレル・雑貨」「飲食・サービス」業態別に日程を分けて開催されたので、研修内容を知識レベルに合わせて調整することができたわけです。


VPコンテストのVPとは、立ち止まり率、入店率、買上率を上げる為の重要な仕掛けであり、商品テーマのデリバリ、販促のタイミングに合わせた計画性に加えて、商品グループを魅力的に見せるディスプレイテクニックも必要です。こういった一連の流れを学んだ後にコンテストに参加すれば、テナント側は自店の「腕だめし」ができるわけです。VPやディスプレイをVMDのプロに評価してもらうチャンスなのです。一度参加してみると、課題→施策→VP演出→効果というストーリー性のあるVMD計画を立てる癖がつくようになり、精度が上がっていくわけです。


こう言った状況を理解されているご担当者がおっしゃったことが、「コンテストは続けることに意義がある」 このことは、ディベロッパー側としての最大のサポートだと感激いたしました。


私たちVMD教育に携わる者としては審査コメントを通して、美観を整え、お客様を惹きつけ、売上を上げるVPをいかにしてつくるかというアドバイスを、お店や担当者に合わせてお伝えしていくことが指名であると毎度痛感する次第です。



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