【 VPコンテスト 】の活用法

<VP>メインディスプレイ・・・最も優先したい打出し商品を演出するお店の顔となる。
<PP>商品紹介ディスプレイ・・分類毎の代表的商品の特徴やコーディネートを強調する。
<IP> 商品分類陳列・・・分類整理された商品を、見やすく、わかりやすく、陳列する。
S.Cなどで催される全テナント参加型のVPコンテストは、アパレルだけでなく、食品、雑貨、飲食店、携帯ショップなどのサービス店など幅広い業種が参加されています。
コンテストはディベロッパーが店毎の売場づくりに対する意識を上げ、館全体のVMDレベルを上げていくことを主な目的としていますが、テナント側としては積極的に参加されるブランドから、義務的に参加される店など参加者の意識はまちまちです。
参加作品を見てみると、VP=Visual Presentationと呼べる写真を投稿されているブランドはほんの一握りです。ほとんどの作品が「ディスプレイコンテスト」と思っているか、とりあえず時間がないから参加しよう!的な印象を受けてしまう作品が多いことは否めません。VMD組織を社内に持たない店舗はそもそもVMDやVPの意義、目的など知る由もなく、致し方ないことだと思います。
そんな中、今回お仕事させていただいたS.Cは、これらの課題を改善するためのステップを踏まれていました。それは【 VMD研修】実施後に【VPコンテスト】を開催されたのです。それもVMD研修は、「アパレル・雑貨」「飲食・サービス」業態別に日程を分けて開催されたので、研修内容を知識レベルに合わせて調整することができたわけです。そして最後にご担当者がおっしゃったことが、「コンテストを続けることに意義がある」 このことは、ディベロッパー側としての最大の譲歩と応援だと感激いたしました。
私たちVMD教育に携わる者としては審査コメントを通して、美観を整え、お客様を惹きつけ、売上を上げるVPをいかにしてつくるかというアドバイスを、お店や担当者に合わせてお伝えしていくことが指名であると毎度痛感する次第です。